懲りずに何度も同じミスをする浮浪雲…

12月 30, 2022



(ぎゅっ…)

いきなり浮浪雲は…なみえちゃんに抱き付いた…

(えっ…? 浮浪雲さんが急に抱き付いてきた…(ドキドキ・ドキドキ…) そ・そんな…確かに昨夜は思い切ってって思っていたけど…こんな急に来られても…なみえちゃん困っちゃうよ…でも、どうしよう・・・・・でも、なみえちゃんも…そろそろ思い切って身をまかせないと駄目だよね…でも優しくしてね…)
「なみえちゃん…」
「はい…雲くん…」
「なみえちゃん…ごめんなさい」
「えっ?雲くん…何に謝っているの? もうあやまらないでいいよ…なみえちゃんも雲くんとなら…いいよ」
「どうしても我慢出来なくって…」
「本当はね…なみえちゃんも雲くんの事が大好きなの…だからいいよ…」
「うん・・・でも…本当の事を言うよ…」
「えっ?雲くん…なに?」
「ん~ごめん…なみえちゃんが買った『白い恋人』をお腹が減っていたから食べちゃった…ムニャムニャ…」
「えっ?なみえちゃんが買った『白い恋人』って?・・・利尻島の時の?…えっ?えっ?ど・どういう事なの…?」
(クゥ~カァ~クーカー…ムニャムニャ…グーグー)
「えっ? も・し・か・し・て…雲くん…寝言? 夢で寝ぼけただけなの?」
(グゥー・グゥー・グゥー…)
「ひ・ひどい…雲くんのバカァ~! エーンエーン…」
「(はっ!) ど・どうしたの? なみえちゃん!」
「エーン・エーン…雲くんのオオバカァ~ エーン・エーン…」
「な・ど・どうしたの?(訳が分からない…) あっ!そうか…また怖い夢を見ちゃったんだね? もう俺が居るから泣かなくても大丈夫だよ!」
「エーン・エーン…違うもぉ~ん 雲くんがいけないんだもぉ~ん エーン・エーン…」
(えっ? 俺がいけないって…どういう事だ? そうか! きっと俺が夢の中で酷い事をしちゃったんだな…) ちょっと なみえちゃん落ち着いて…とりあえず泣き止んで…夢の中で俺が何かやっちゃったなら、責任をもって俺が謝るから…」
「ちがうもぉ~ん 夢なんかじゃないもん なみえちゃんの事を雲くんが苛めたんだもん」
「い・いや…だからそれは夢の中の話で…ん~と・とにかく ごめんなさい…本当にごめんなさい(まったく…泣いちゃうって…夢の中の俺って、どんな酷い事をしたんだ?)
「違うよぉ~夢の中の話じゃないもん なみえちゃんの事を雲くんが起こしたんだもん」
「い・いや…俺は起こしてないし…俺は なみえちゃんの泣き声で起きたんだよ?」
「違うの! なみえちゃんが寝て居たら…なみえちゃんに雲くんが抱きついてきて酷い事を言ったの!」
「えっ?抱きついたの? そ・それはごめん…でも寝ていて何も覚えて居ないんだ…本当にごめんなさい」
「何も覚えて居ないの? それじゃ…なみえちゃんの言った事も全然覚えて居ないの?」
「なみえちゃんが言った事…? ん~ごめん…全然覚えてない…ところでなんて言ったの?」
「・・・(折角思い切って打ち明けたのにぃ~もう雲くんの大馬鹿ぁ~)もういいよ…」
「いや…良くないって…なんて言ったのか教えて下さい」
「えっ?(教えてって…あんなハズい事…何度も言える訳無いでしょ~)本当にもういいの!怒」
「でも…なみえちゃんが言った事を聞いていなかったなんて…本当にゴメンなさい。だから教えて下さい!」
(あの時だったから思い切って言えた事だから…いま言える訳無いでしょ!)もういいって言っているでしょ!怒怒怒」
(や・ヤバイ…マジギレしているよな…たぶん) 分かった…だた寝ぼけていたにしてもこんな夜中に起こしちゃって…本当にごめんなさい
「もういいよ…寝ようよ…(もう二度と言ってあげないもん…べぇ~だ!)
「うん 分かった…ただ今度寝ぼけて起こしたら…本気で殴って起こしていいからね!」
「本当にもういいよ…まだこんな時間だから早く寝ようよ」
「うん 本当にゴメンね」

数時間後…そして朝

「ふぁぁぁ~ぁ~…ん? なみえちゃんはまだ帰ってきていないみたいだな?」
「ん?そう言えば…また なみえちゃんが怖い夢を見て泣いていたなぁ~」
「全くねぇ~って言うか…そんなところも可愛いんだけどねぇ(ニマァ~ニヤニヤ…)」
「それにしても…どんな夢を見たんだろうねぇ~」
「ん?そう言えば…俺が抱き付いたって言っていたなぁ~そして…なみえちゃんが俺に何か言ったみたいだけど…?」
「ん~・・・(ハッ!) もしかして…抱き付かれた時に…
『本当は私も雲くんの事が大好きぃ~♪』とか言ったのかな? そう言えば何度か「なんて言ったの?」って聞いていたら怒っていたし…それじゃ確かに恥ずかしくて言える訳無いよねぇ~ニヤニヤ…」
「ん?それじゃ二人は両思いって事だよね? そう言えば…ひめちゃんが言っていたな 二人でずっと旅をしていたら
『恋が芽生えちゃったぁ~』なんて事があるかもって…いやぁ~参ったなぁ~ヘラヘラ…」
「そっかぁ~それじゃ、このBlogのタイトルも変わるのかな?

『なみえと雲くんの夫婦旅~日本縦断純愛二人旅~』

とか…それ何か良いねぇ~楽しみだなぁ~」
「・・・でも…いままで散々言われているWordが気になるけど…
『絶対に無い』とか…『良い人なんだけどねぇ~』とか要するに…関係が発展する事に関しては【完全否定状況】なのに、そんな展開を期待出来るのかな?」
「それに今までだって…”kiss”をしようとしたら思いきり叩かれたよな?…夢の中で告白した時には、どこか遠くに飛ばされちゃったし…」
「もしかして…夜中に言った言葉って…いきなり抱き付いた俺への【究極の死刑執行最終通告】だったとか…? ヤバス
「ん? なんか今日は帰って来るのが遅いかも?」
(ブブブ・ブブブ・ブブブ…)
「ん? Lineが来たな…何々?」

雲ちゃん おはよ♪
なみえは帰って来たかな?

ひめちゃん おはよう       
ん~今日はなんか遅いんだよね?  
なみえちゃんに何か用があるの?
  

昨日の…すみかちゃんの話だよ
なんか泣いて、ひめちゃんの所に来たよ

あ…ごめん…         
それは多分俺がいけないんだよ…  

別に ひめちゃんに謝らなくても良いけど…
まだ熱がある状況で言われたら辛いかなぁ?

すみかちゃん風邪を曳いちゃったの?
熱ってどのくらい出ているの?   
病院に行ったのかな?
      

…まぁ~相変らずの回答だよねぇ…ハハハッ
すみかちゃんのは、その熱じゃないんだって…

この前も言っていたけど、     
「その熱じゃない」って…      
どういう熱なの?         

全くこの お坊ちゃまは…
まぁいいよ…少しすれば落ち着くだろうし
当分は目を離さないようにするから…
なみえにも落ち着くまでは、
すみかちゃんに連絡しないように伝えてね

うん分かったよ…          
何か色々と迷惑を          
掛けちゃってごめんなさい 
    

雲ちゃんは気にしないでいいよ
それよりも なみえの事を宜しくにゃん
それじゃまたれんらくするにゃ~キャハハハ…

うん わかったよ         
よろしくお願いします       
またね!             

「(ぽんっ!) エーン・エーン…雲く~ん…」
「あっ! おかえり…なみえちゃん どうしたの?」
「エーン・エーン すみかちゃんが家出をしちゃったみたいなのぉ~エーン・エーン…」
「あぁ~なみえちゃん それなら大丈夫だよ」
「なんで大丈夫なのよぉ~そんないい加減な事を言わないでよ!怒怒怒」
「いやいや…そうじゃなくって…すみかちゃんの居場所は分かっているから安心して大丈夫だよ!」
「えっ?何でそんな事を雲くんが知っているのよぉ!怒 すみかちゃんと二人きりで会って居るの? あっ!浮気しているんでしょ!怒怒怒」
「い・いや(浮気って…)…そうじゃなくって…さっき ひめちゃんからLineが来たんだよ」
「えっ?それじゃ ひめちゃんとも浮気しているの?怒怒怒」
「いや…(”とも”って…(;^_^A)そうじゃないって…とりあえず ひめちゃんからのLineだけど見てみなよ」

「(フムフム…) あっ…熱がある状況で・・・か…」
「なんかよく分からないんだけど、熱があるのに病院にもいかないって…早く病院で見て貰った方が良いのにねぇ~」
「えっ? 病院? ははは…相変らずの回答…って書いてあるでしょ?」
「いや…相変わらずって…風邪を曳いたら病院に行った方が良いでしょ?【風邪は万病の元】とも言うし…ちょっと心配だな…」
「ん~だからぁ~その熱じゃないって書いてあるでしょ?」
「いや! 風邪じゃない熱なら、早く病院で見て貰わないと…手遅れになったら大変だよ!」

「ん~(雲くんって…やっぱり女心が分からないの? それともお馬鹿さん?) とりあえず ひめちゃんに任せておこうよ 多分大丈夫だからね」
「なみえちゃんも ひめちゃんも…病気を甘く見過ぎだって…ちょっと 直接すみかちゃんにLineして病院に行った方が良いよって伝えようかな?」
「あぁ~雲くん…本当に大丈夫だから…ん~(アッ!) そうそう…女の子って男の子と違って、色々とあるでしょ~だから心配しないで大丈夫だよ!(これで分かるよね!)
「男の子と違うって…(謎)…ん? なんだろう? なみえちゃん…何が違うの?」
「もぉ~そんな事を女の子の口から言わせないで下さい!怒怒怒 女の子には色々とあるの!怒怒怒」
(ヤバッ! マジギレしている…よね?) わ・分かったよ…もう ひめちゃんに全ておまかせします」
「全く雲くんって…ん~(女心は分からないけど、凄く優しいんだよね…)早く準備して出発しようよ…」
「は・はい…そ・そうだね…準備を始めようか…あぁ~~~!そう言えば…」
(ビクッ!) ど・どうしたの雲くん…何があったの?」
「そ・そう言えば…夜中は本当にごめんなさい…寝ぼけたとしても急に抱き付いちゃったみたいだし…本当に赦して下さい」
「あっ…べ・別に…その事はもう気にしてないもん!怒」
(ん?やっぱり怒っている空気を感じるな…) ところで…あの時なみえちゃんが言っていた事って…何だったの?」

(真っ赤…)えっ…(キャー昨日言っちゃった事を思い出しちゃったぁ~超ハズいぃ~) べ・別に何も言ってないもん その事はもうイイって言ったでしょ!怒怒怒」
(ヤ・ヤバッ…顔を真っ赤にして怒っている…かなり怒っているって事だよね…どうしよう…) も・もう二度とあんな事はしないから…どこか知らない場所に飛ばしたりしないでね?」
「もう二度としないとかって、そんな事はトーゼンですぅ~なみえちゃん凄くドキドキして、とんでもない事を言っちゃったんだからぁ~怒」
「とんでもない事って…(とんでもない?飛んでも無い?飛んで無いって…もしかして辛うじて飛ばさなかったって事なのか? マジヤバかったんだ…(;^_^A) )本当に・本当にごめんなさい」
「なみえちゃんが何を言ったのかは、本当に聞いていないんでしょ?」
「うん…本当に寝ぼけていて聞いてなかった…ごめんなさい」
「ん~聞いていなかったんだったら…もういいよ」
「でも…なんて言ったのかが気になるんだよね…なんて言ったの?」
「これ以上 この話を蒸し返したら…ホンキで怒るよ!怒怒怒」
「は・はい…もうこの話はしません…そ・それじゃ準備しようか?」

「うん…(本当に聞かれて無くて良かった…他に本気で好きな子が居る人に、あんな事を言ったなんてバレたら…なみえちゃんが凄くお馬鹿さんみたいだもん…)
(これからは寝ている時も気を張っておかないと…マジでヤバいよね…ん~飛ばされるとしたら…何処に飛ばされるんだろう?)

と言った感じに、例の如く朝一番からグダグダStoryを展開する二人でした…

「それじゃ出掛けようか…今日は南富良野町だったね? そうかぁ~これからのホテル探しは俺がしないと駄目だよね? それと ひめちゃんも今日は時間が取れないだろうね? また俺がグルメとホテルを探せばいいか…」
「雲くんに、また負担を沢山掛けちゃうね…ごめんね」
「ん? まぁ旅なんてツアー旅行じゃない限りは自分で場所を探すものだしね。それにそれも旅の醍醐味でしょ?」
「うん なみえちゃんも一緒に探すの手伝うね」
「ありがとうね それじゃまずは南富良野町の紹介をお願い出来るかな?」
「うん 頑張って紹介するね♪」

「南富良野町はこんな感じの町だよ」
「少し地味な感じがする町なのかな?」
「数は少なめだけど一つ一つのSpotで見てみると、魅力的なSpotで良い町だよ」
「ん~確かに『かなやま湖森林公園』は、一日で見て回るのは駆け足で廻っても時間が足りなそうだよね」
「出来れば7月最終の土日に来て、【太陽と森と湖の祭典】を見れれば凄く感動できるんだけどねぇ~ナイアガラの滝を見てみたかったなぁ~」
「俺も見たかったな…ここはやっぱりストーリーを作っている人にお願いをして、7月下旬って事にして貰えば…?」

「そんなズルはダメですぅ~前にもダメって言ったでしょ!怒」
「でもさ…折角だから、なみえちゃんとちょっと、しっとりとしたムードに包まれるのも…良いかなぁ~なんてね。冗談冗談…恋人同士ならそんな雰囲気も良いけど、なみえちゃんと俺は、ただの旅の仲間だからね」

「ただの…ただの旅の仲間なんかじゃないもん…怒 (大切な人だもん)
(エッ?なんで怒っているんだ?) いやぁごめんごめん…変な事を言っちゃってごめんね」
「・・・・・」
(ん~また怒らせちゃったな…どうしよう(;^_^A アセアセ…) そ・それじゃ『かなやま湖森林公園』でも見て回ろうか? 今日は良い天気だから、手を繋いで歩いたら気分最高だよね?」
(エッ!手を繋いで…嬉しいぃ~) うん…それじゃ手を繋いで歩いてあげる」
(手を繋いで歩いてあげるって…なんで上から目線なんだ?謎) 本当?ありがとう」

珍しく特に問題も無く楽しく『かなやま森林公園』を散策中…

(ブブブ・ブブブ・ブブブ…)
「あっ! ひめちゃんからLineが来た」

ヤッホー楽しんで居るかにゃん(^^♪

今は「かなやま森林公園」を巡ってるよ! 

なみえとは仲良くしているかなぁ?

ハハハ(;^_^A               
まぁ今は楽しく巡っています
 
     

それじゃいつものグルメSpot紹介だよん

グルメSpot紹介も作ってくれたんだ?   
今回はホテルもグルメも自分達でかな?って
チョット覚悟していたんだよね 
     

ん?そんなに信用が無いんだぁ~
ひめちゃんは任された事はしっかりやるよ!

本当にありがとうございます       
ところで…すみかちゃんはどんな感じ?
  

ん~ちょっと落ち込んでいるけど大丈夫だよ
もう直ぐホテルの紹介を送ってくれるよ!

えっ…怒らせちゃったのに…       
すみかちゃんも優しい子だね 
      

ん~怒って帰った訳じゃないんだけどね
まぁいいっか!
それじゃ楽しんでねぇ~バイバイにゃん

だめぇ~ひめちゃ~ん          
なみえちゃん寂しいよぉ~        
早く来てよぉ~   
          

ハハハ…なみえ 元気に楽しんで居るかな?
ひめちゃんはまだ忙しいから我慢してね!
暫くは雲ちゃんと二人きりで楽しんでね(^^♪

うん 分かった…我慢する        
でも用事が終わったらすぐに来てね
    

分かったよ!それじゃまたね

うん…またね            

「本当に ひめちゃんは優しい子だね」
「そーでしょ?だから なみえちゃんは、いつもひめちゃんに頼っちゃうんだよ」
「すみかちゃんも、ホテルの情報を送ってくれるんだね? 本当に助かるよ」
「うん…すみかちゃんには悪い事しちゃったなって…ちょっと後悔しているの」
「俺も同罪って言うか…多分俺が悪いんだよね」
「違うよ! なみえちゃんが悪いんだよ…雲くんは なみえちゃんに話を合わせただけだもん」
「まぁ今は ひめちゃんに任せるしかないかな?」

「ひめちゃんに…また迷惑を掛けちゃった…」
「それじゃ今度、ひめちゃんにはスイーツ食べ放題、すみかちゃんには海鮮食べ放題をご馳走しようね」
「ごめんね 雲ちゃん…」
「ん? なんで謝るの? まぁ細かい事は気にしないで、『かなやま森林公園』を楽しもうよ!」
「うん」

(ブブブ・ブブブ・ブブブ…)
「ははは 今度は すみかちゃんからのLineだよ」

浮浪雲さん こんにちわ

すみかちゃん こんにちわ    

昨日は勝手に帰っちゃって
本当にごめんなさい

何か辛い思いをさせて      
俺の方こそ 本当に ごめんね
  

いえ…急に帰っちゃった私の方が
悪かったんです

ところで…熱の方は良くなったの?

えっ? 熱って…? 何のこと?

(ん?なんか変だな…)      
(この話題は止めた方が良いのか?)

い・いや…ごめんごめん
    
ちょっと勘違いです      

ん~なんだろう?
あっ!そう言えばホテルの紹介を送りますね

ここになります

あっ なんか嫌な思いをさせたのに…
本当にありがとうね! 凄く助かるよ

だって…なみえと約束した事だからね
ただ、南富良野町ってあまりホテル数が無くて、
これしか、ご紹介出来なくて ごめんなさい

いやいや…調べてくれただけで、 
凄くありがたいです
  
    

すみかちゃん…なみえです    
昨日は本当にごめんなさい    
すみかちゃんの気持ちを
    
全然考えて無かったです    

あっ…なみえ…ふぅ~っ
そんなに気にしないで大丈夫だよ!
私も二人の関係に気が付かないで
本当に ごめんなさい

すみかちゃんは全然悪くないよ… 
なみえちゃんの事を許して下さい
 

なみえ 大丈夫だよ…
それに最初から怒って無いよ
だから 浮浪雲さんと旅を楽しんでね(^^♪
たまに私も参加させてね

うん ありがとう       
また遊びに来てね
      

はい それじゃまたね

はい…またね       

「すみかちゃんと仲直りが出来て良かったね」
「うん 凄く嬉しい…すみかちゃんも優しいお姉ちゃんだからね」
「あっ?そう言えば…熱の事を話したら、何か分からないって言ってたよ。熱が出て無かったみたいなんだよね」

(アッ! それ聞いちゃったんだ…雲くんのバカァ~) ん~直ぐに治っちゃったんじゃないかな?(;^_^A 」
「あぁ~ひめちゃんが気を使って熱があるって、嘘を言ってくれてたんだね!」
「そ・そうそう ひめちゃんって凄く気を使ってくれる 本当に優しい子なんだよ」
「まぁ熱が無かったんだったら、安心だね 心配しちゃったよ」

( (;^_^A)まぁいいか…それにしても雲くんって、本当に女心が読めないんだねハハハッ…)そろそろ お昼にしたいなぁ なみえちゃんお腹減っちゃった アハハ…」
「南富良野町での選択肢は、【ログホテル ラーチ】【旅籠屋】なのかなぁ~宿泊・お昼を、どっちかに決めちゃおうか?」
「なみえちゃんは、雲くんの選んだ方でいいよ」
「ん~それじゃ『ログホテル・ラーチ』に決めた!」
「なんでログホテル・ラーチ』にしたの?」
「えっとね…何となくかな?アハハハ…」
「アハハ…そうなんだ? でも直観に頼るのも良いかもね(^^♪」

とりあえず昼食を『ログホテル・ラーチ』で昼食をとり、宿泊予約もして『狩勝峠』へと向かった。

「ほぉ~流石、日本新八景に選出されるだけあって、凄く見晴らしの良い景観だね」
「うん なみえちゃんもここに来て凄く良かったと思うぅ~凄く景色が良いから気分サイコーだよぉ~!」
「あれ? 向こうの方に見えるのが帯広の町なのかな?」
「多分そうだね! ひめちゃんと すみかちゃんにLineで写真を送っておくね!」
「そうだね 二人とも喜ぶんじゃないかな?」

狩勝峠を見た後に、「幾寅駅舎」「道の駅南ふらの」を巡ってホテルへと向かった。

「なかなか良い雰囲気のホテルだね? ゆっくりとした気分になれるね」
「ん~何となく別荘って感じの雰囲気がするね」
「今回は二人だからホテルのツインルームにしたけど、ここなら、ひめちゃん、すみかちゃんも誘って、コテージの方でゆっくり楽しむのも良いかもね」
「コテージならバーベキューも楽しめるよね」
「そうだ…お風呂はどうしようか? 一応ユニットバスも付いているけど、かなやま湖保養センターに行くと日帰り入浴も出来るよ?」
「大きなお風呂にも入りたいけど、移動して入るのってちょっと面倒かも…?」
「それじゃ今日は部屋に着いているユニットバスに、二人で一緒に入って済まそうか?」
エッ!(ドキドキ…) で・でも…二人で入るのには少し狭いし…体を洗うのも大変だよ思うよ?」
「ははは…相変わらず素直だから真に受けるんだねw 流石にユニットバスに二人で入るって…ヤバ過ぎだって…」
「あぁ~また なみえちゃんを揶揄ったなぁ~全く意地悪いんだから…(プンプン…)
「ごめん・ごめん…でも冗談で言うといつも怒られちゃうから、今度は大マジで言ってみようかなぁ~そしたらイイよって言ってくれる?」

「えっ!…(本気って…ど・どうしよう…なんて答えれば良いのぉ~でも夕べも思い切ったし…まだ恥ずかしいよぉ~…ん~でも・・・・ヨシ!)  イイヨ…(ボソッ!)
(や・やべぇ~また調子に乗って言っちゃったよ…実際にそんな勇気なんか無いクセに…ほらほら…また黙っちゃったよ…きっと怒っているんだろうな…この前も絶対に入らないって言っていたし…これ以上の無言はヤバ過ぎるな…) ははは冗談だよぉ~直ぐに真に受けるって言ったばかりじゃん ハハハ…(;^_^A」
(えっ? また なみえちゃんを揶揄ったの…もぉ~折角『イイヨ』って答えたのに…その答えも聞かないで…もう嫌ぁ~) 雲くんなんて大っ嫌い…なみえちゃんの事をいつも馬鹿にするから…シクシク…」
「えっ…ご・ごめんなさい・本当にごめんなさい…な・なんか性格上直ぐに調子に乗って変な事を言っちゃうんだ…マジでごめんなさい」

「いつもいつも馬鹿にされちゃうの…もう嫌だよ…雲くんなんか本当に大っ嫌いだもん」
(えっ?いつもって…そんなに馬鹿にしていない…よね?) 本当にごめんなさい…なんかねぇ~なみえちゃんって可愛いから、何となく揶揄いたくなっちゃうんだよ…本当にごめんなさい…」
「可愛いからって言えば許して貰えると思っているんでしょ! 本当は全然可愛いって思って無いんだもん」
「いや…マジで可愛いと思っているよ! それは本当だよ そ・そうそう…小学生の男の子ってさ、可愛い子に意地悪しちゃう子っているでしょ? それと一緒一緒…」
「違うもん…可愛い子じゃなくって好きな子に意地悪をするんだもん 雲くんは…なみえちゃんの事を好きだから意地悪するの?」
「えっ…(;^_^A (いや…ここはどっちで答えればいいんだ?でも…なみえちゃんには本気で好きな人が居るし…下手に好きな気持ちをばらすと、一緒に旅をするこの関係も終わっちゃうかもしれない…どう答える? 俺…) えっと…まぁ好きとかって言うか…一緒に旅をする大切な人って思っているよ! 男と女と言うよりも信頼出来る仲間って感じかな?」

(えっ…やっぱり一人の女性って見て貰えてないんだ…そんなの辛すぎるよぉ…こんなに好きなのに…大好きなのに…やっぱり好きな子が居るから駄目なのかな…?) それじゃ…なみえちゃんには女性としての魅力って全然無いって事なの?」
(いや…それは大ありって言うか…今すぐにでも本当の気持ちを伝えたいよ…ただそれを言った時点で、この旅が終わっちゃうでしょ? 別にダメになるなら…どこか遠くに飛ばされても構わないけど、出来ればこのまま一緒に旅を続けて居たい…) いや…凄く可愛いし女性としての魅力は凄くあるよ! でも…楽しく旅を進めていくなら、少しドライな関係が良いかなって…?」
「それじゃ雲くんは…なみえちゃんに対して『好き』って気持ちは全然無いんだ?」
「いや…ん~なんて言ったらいいんだろう? 『好き』って言えば『好き』だけど…かな? (それを言って良いなら言いたいよ!)

(そんなんじゃ好きなのか?嫌いなのか? 全然分からないよ!怒)・・・もういいよ…ただの旅の仲間として、ドライな関係で旅をすればいいんでしょ!怒怒怒 (なんかそんなの嫌だよ、この気持ちが我慢出来ないよ…エーンエーン…)
(敢えてドライな関係って言われるとなんか辛いな…) ん~ドライな関係って言うのは言い過ぎたかもしれない…ごめん 今までみたいに仲良く一緒に旅をしたいな…(二人の気持ちが近付く様に…)
「なみえちゃん…一人でお風呂に入ってくる…」
「は・はい…」
「絶対に覗かないでくださいね! 覗いたら大きな声で騒ぐからね!」
「はいっ!」

今まで何度も同じ様な状況になりながらも、懲りずにまた馬鹿な冗談を言った事により、険悪なムードになった二人は…順番にお風呂、そして夕食を済ませて寝る時間に…

「・・・・・」
「・・・・・」
「なみえちゃん…また嫌な思いをさせちゃって、ごめんなさい」

「 ・・・ 別に…」

「(ガァ~ン…むかし某女優さんが使った【別に…口撃】…これってかなりマジで怒っているって事だよね?) こ・これからは…もっと気を付けて話すようにするから…許してくれないかな?」
「別に気を付けなくても良いよ…」
「もう…そんなに俺の事を許せないかな?」
「別に怒ってないもん…」
「でも…さっき大っ嫌いって…」
「別に雲くんの事が嫌いなんじゃないもん…なみえちゃんの『本気の心』を揶揄う、雲くんが大嫌いなだけだもん」
「ん?俺を嫌いじゃないけど…俺を嫌い? ん~…(ん?『本気の心?』ってなんの事だ?) なみえちゃん…今言った『本気の心』って何の事を言っているの?」

(えっ…あっ!ヤバイ…どうしよう…) ち・違うよ…そうじゃなくって…ん~なみえちゃん眠くないけど もう寝る!怒怒怒」
「眠く無いけどって…(;^_^A (それにしても『本気の心』 って何なんだ? でもこの感じは 地雷 かな?…これ以上聞いたら絶対にキレるよな…)

「眠く無いのに寝たら悪いの?怒怒怒」
「い・いえ…全然悪く無いです それじゃ寝ようね。ところで…今日は一緒に寝るの?」
「いつも一緒に寝ているでしょ! なんでそんな事聞くのよぉ~!怒怒怒 わかった…雲くんは大好きな子が居るから、なみえちゃんなんかと一緒に寝たくないんだ…」
「えっ? い・いや…全然一緒に寝たいよ! ただ怒っているから…なみえちゃんが嫌かなって思って聞いたんだよ」
「嘘だもん…雲くんは なみえちゃんの事が嫌いになっちゃったんだもん」
「いや…嫌いになって無いって…ん~お願いします。今日もいつもと同じように一緒に寝て下さい」

「嫌いじゃないんだったら、なみえちゃんの事が好きなの?」
「えっ…(好きな男の人が居るのに、なんで俺からの『好き(Like)』って言葉を求めるんだろう? 俺に好きな人をダブらせて、その人から言って貰って居る気持ちになっているのかな? それはかなり辛いけど…なみえちゃんの気持ちが収まるなら我慢してあげるか…) うん…好きだよ」
「また格下げになっちゃった…」
「えっ? 格下げって…どういう事?」
「だって前は『大好き』って言ってくれたけど、また『好き』に格下げだもん」
「あ・あぁ~(そう言う事か…そう言えば前にもあったなこんな事…この時は目を見て? それとも抱きしめて? どっちが良いんだろう? ヨシ…)(ギュッと抱きしめて…) なみえちゃん大好きだよ」

(えっ…目を見てじゃなくて…ギュッとするなんてズルいよぉ~もうこのままどうなっちゃっても良いかも…) なみえちゃんも好きだよ♡」
(えっ?い・いまなんて言ったの?…聞き違い? ん~好きな人にダブらせているから…だよね? 確かに今の状況なら顔が見えないからな…マジで辛いな…)

(えっ?なんで何も言ってくれないの?・・・もしかしてこの状況って…変な気になっちゃったのかも? どうしよう…でもいつまでも子供のままじゃいられないよね! あぁ~心臓が破裂しそうだよぉ~)
「そろそろ…布団に入ろうか?」
「うん…(もう後戻りは出来ない…)

そして二人は無言のまま…一つの布団へと入った

ん? おぉ~俺の独り言も、ちょっと良くなったかも?作者さんも少しは認めて来てくれたのかな? もう約一ヶ月頑張って無銭奉仕しているからねぇ。つぅ~か…どんだけメイン出演者をBlackな使い方しているんだよってね! あっ!本題に入らないとね!

ん~今日は本当に…『なんて日だ!』って感じだったなぁ~。まずは夜中に【俺が抱き付いた事件】だったけど、何かをなみえちゃんが言ったらしいよね? なんて言ったんだろう? 気になるけど…絶対に言ってくれないんだろうなぁ~。

そう言えば「なみえちゃん&すみかちゃん」が仲直り出来たのは良かったな。やっぱり姉妹の喧嘩は早く解決してあげたいからね。元々仲の良い姉妹なのに…何で喧嘩になっちゃうんだろうね?

それと…ホテルに帰って来てからの事は…明らかに俺が悪かったよな…どうもお風呂の事はいつも冗談で言っちゃうよね。これはマジで気を付けて…言わないようにしないとね。だけどなんで急にあんな怒り方になったんだろう?「いつも馬鹿にしている」って…全然馬鹿にしている気は無いんだけど…寧ろ嫌な事を言っちゃったから、慌てて取り消しているだけなのにねぇ~。そうか…その嫌な事を言っちゃう事がやっぱりいけないんだね!『口は禍の元』って昔から言うよね?本当に気を付けないとだ…ただやっぱり【本気の心】って何の事なんだろう?それだけは意味不明だ…理解出来ないよね? 本当に『おんな心って難しい」って言うか…面倒臭いかも(;^_^A 皆さんはどう思いますか?

最後にどうしてもよく分からないのが…なんで「好き(Like)」って言葉を求めるのか? しかも「好き(Like)」じゃなくて「大好き(Big Like)」って…大体「好き(Like)」の上ってさ…「好き(Love)」だよね? 他に好きな人が居るのに俺が「大好き(Big Love)」って言ってはダメでしょ~。確かに好きな男の人に振り向いて貰えないからって…可哀そうだから何とかしてあげたいな…でも俺の本気の「なみえちゃんに対する大好き(Big Love)」って熱い気持ちは…一体何処に向ければいいんだろう…正直言って【ぴえん越えてぱおん】です。

(ん~なんか怖いよぉ~でも子供じゃないし…雲くんに全て身を任せるしかないよね?)
(雲くんの最後の無言は…絶対に心を決めているからだよね? そしたらそれに…なみえちゃんも答えないとだよね?)
(昨日の夜は失敗だったけど…今日は絶対に…絶対に二人の関係は先に進めるんだよね?)
(でも雲くんには好きな子が居るって言っていたけど…なみえちゃんの方が、ずっと一緒に居るから…雲くんとの心の繋がりは出来て居るもん)
(それに…雲くんは、真面目な人だから…責任を取ってくれるよね?)

(・・・雲くん…まだなのかな? なみえちゃんドキドキが止まらないよ…)
(もしかして…雲くんもドキドキしていて、悩んでいるのかな?)
(もぉ~心臓が破裂しちゃうよぉ~)

「・・・ねぇ雲くん…」
「・・・・・」
「ん? 雲くん? 雲くんってば~」
「(グゥーグゥー・スヤスヤ…グゥーグゥー・スヤスヤ…)」
「えっ? ●※△■×〇▼◆…もしかして…この状況でも寝ちゃったの?」
「(グゥーグゥー・スヤスヤ…グゥーグゥー・スヤスヤ…)」
「・・・・・怒怒怒」

「雲くん…殴っていい?」

「(ン~スヤスヤ…)」
「なんか…なみえちゃんバカみたい…こんなにドキドキして待っていたのに…」
「あっ! 待ってないし・何も期待なんかしてないもん」
「もぉ~雲くんなんて大っ嫌い!…おやすみなさい!怒怒怒」

相変らず二人の気持ちがすれ違い、心に蟠りを残したまま、夜は更けていくのでした
メデタシ・メデタシ…

なみえちゃん:「全然メデタクなんかないもん!怒怒怒」  
[岩蔭|]_・)/ ●~* ポイッ (^o^)ナレーター