北海道のへそ「旭川市」から始まる上川エリアの旅
<<サブタイトル>>
なみえちゃんのプロポーズ大作戦!
「(コッソリ…)(浮浪雲さん おはよう…それじゃお家に行ってくるね…)」
「んっ!(アッ!)なみえちゃん おはよう」
「あっ! 浮浪雲さん 起こしちゃった? ごめんなさい」
「い・いや なみえちゃんにお願いしたい事があったから大丈夫だよ!」
「お願いしたい事って何?」
「んとさ、確か6日目だったと思うけど…利尻島の3日目だったかな?」
「ん~?」
「そうそう『白い恋人の丘』に行った日だよ! 俺がなみえちゃんを思いっきり怒らせちゃった日…覚えて無いかな?」
「あっ…(白い恋人の丘…凄く辛かったな…) 覚えています…」
「嫌な事を思い出させちゃったかな…ごめんなさい」
「別にもういいです…」
「そっか…嫌な事を思い出しちゃうから…やっぱりいいや…ごめんね」
「そんな、話し始めて途中で止めないで下さい! そっちの方がもっと嫌です!」
「あっ…ごめん 確かに気分悪いよね…えっとね あの日に来ていた洋服って…また今日着て来るのって、思い出しちゃうから嫌だよね?」
「・・・どうしても着て来て欲しいの?」
「出来れば…だけど嫌だったら無理しないで良いよ」
「着て欲しいなら、はっきりと『着てくれ!』って言って下さい!」
「それじゃ…あの日の洋服を着て来て下さい」
「うん 分かった…でもどうして あのお洋服を着て欲しいの?」
「今日行こうと思っている場所に似合いそうな気がするからだよ!」
「何処に行くつもりなの?」
「今聞いちゃう? 感動が減っちゃうかもよ?」
「え~っ! 浮浪雲さん意地悪! ん~それなら聞かないでおく!」
「りょ~かい! それなら言わないです」
「うん 楽しみにしておくね それじゃ いってきまぁ~す(ぽんっ)」
「いってら…って行っちゃったな…(;^_^A」
そして2時間後・・・
「(ぽんっ) 浮浪雲さん ただいまぁ~」
「なみえちゃん おかえりなさい」
「ずっと起きていたの?」
「いや…少し寝たよ ん~やっぱり その洋服は凄く可愛いね!」
「本当にそう思う? このお洋服は なみえちゃんの勝負服なんだよ!」
「ほぉ~勝負服なんだ? ん? それじゃ利尻島の時は…何の勝負だったの?」
「えっ…(技と言ってみたけど、やっぱり気が付かないのか…) 何でもないよ…そうそう 大好きな『白い恋人の丘』に行く日だったから着たんだよ 別に誰かにあそこで「告白して貰おう」なんて考えて無かったもん(やばいぃ~馬鹿な事を言っちゃだめぇ~なんで素直になれないのぉ~…あたしのバカァ~!!!)」
「ははは…『白い恋人の丘』が本当に好きなんだね それなのに俺があんな嘘を言ったから本気で怒っちゃったんだね?(全然嘘じゃないんだぁ~大マジの告白だったのにぃ~チクショー!)」
「もういいよ…その話はやめよう (本当は嘘じゃなく本気の告白だったんだよ!って言って欲しかったなぁ~まだ遅くないよ…浮浪雲さん…)」
「そ・そうだね…気分悪くなっちゃうよね ごめんなさい (好きじゃない人からの告白だから…思い出したくないんだね…泣きたくなるよ…)」
「(やっぱり…嘘の告白だったんだね…本気で大好きな子が居るんだから諦めるしかないのかな?) 早く準備しよう…」
「うん 今日から上川エリアに突入だぁ~旭川からレッツゴーだね!(取り合えずカラ元気で乗り越えよう…)」
準備が終わり旭川に向けて出発
「さてと…今日は何処を巡ろうかなぁ~」
「えっ? このお洋服が合うSpotを巡るつもりだったんじゃ無いの?」
「あぁ~そうか…それよりもさ なみえちゃんは『雪の美術館』ってスポットは知っている?」
「知っているけど…今日は何処のスポットに行くつもりだったの?」
「まずは…いま なみえちゃんに聞いた『雪の美術館』の紹介を先にして貰えるかな?」
「なんで なみえちゃんが聞いている事に答えてくれないの!怒」
「ん? もしかして『雪の美術館』の紹介が出来ないのかな?」
「そんなの簡単に出来るもん!怒」
「本当? それじゃちょっと詳しく紹介してみて?」
「ん~もう! それじゃ紹介するから、しっかりと聞いてくださいね!怒」
「こんな感じのSpotで女の子達に大人気なんだよ」
「ん~確かに『お姫様気分』になれる事と、ブライダルも出来る魅力的なSpotなんだね?」
「そうなのぉ~『アナと雪の女王の世界』に入り込んだ様な気分になれるSpotなんだよ!」
「なみえちゃんは『雪の美術館』に行った事があるの?」
「凄く行ってみたかったけど、残念ながら行った事は まだ無いんですぅ…」
「ふ~ん…そうなんだ? それじゃもうすぐ到着するけど行ってみる?」
「えっ!(キョロ・キョロ…) あぁ~ここって・・・あぁ~っ!『雪の美術館』だぁ~ やったぁ~ ねぇねぇねぇ~浮浪雲さん・浮浪雲さ~ん 早く中に入りたぁ~ぃ」
「なみえちゃん 喜ぶのは良いけど…運転しているから手を引っ張ったら危ないよ」
「あっ! ごめんなさい 何か興奮しちゃったぁ~キャハハハ…」
取り合えず到着、車を止めて『雪の美術館』の中へ…
「えっとねぇ~ちょっと残念なのは 雪の降っている時期に来るとね、周りも雪に覆われちゃうから、本当に雪の城に来た感じになれるんだって…でも雪が無くても、なんか凄く良い感じのお城だよね」
「うん ところで…なみえちゃんは、今日お姫様になって写真を撮るのかな?」
「えっ…(ドキドキ…) いいの?」
「だってお姫様になって写真を撮りたいんでしょ?」
「うん…ちょっと恥ずかしいけど…写真を撮って、すみかちゃん達に自慢しちゃうんだ キャハハハ…」
「あぁ~すみかちゃん 羨ましがりそうだねって・・・ん?『達』って他に誰かいるの?」
「エッ! アッ!・・・そ・そうそう ママと すみかちゃんだよ!」
「そうか…お母さんが居たよね」
「あとね…えっと…浮浪雲さんに…ん~やっぱり良いです」
「なに? そんな中途半端に止めないでよ~なんですか?」
「ん…だって絶対に浮浪雲さん『嫌』っていうもん だから諦めます」
「気になるなぁ~ ん~分かった『嫌』って言わないから言ってよ」
「聞いたら『絶対に嫌』って言っちゃダメだよ! 約束してくれる?」
「なんか怖いなぁ~けど絶対に『嫌』と言わないです」
「それじゃ…えっとね、ここの『雪の美術館』のPhotoPlanにね、『プロポーズプレミアムPlan』って言うのがあるのね…それでね…」
「プロポーズプレミアムPlan?って、プロポーズしている写真を撮るって事かな?」
「うん そうなんだけど、えっと…なみえちゃんって今までにプロポーズってされた事が無いんだけど、ちょっと体験してみたいなぁ~って…」
「ハハハッ!…プロポーズの体験なんて出来るんだ? 相手役はイケメンスタッフがしてくれるの?」
「そんなサービスなんか無いよぉ~だから相手が必要なんだよね」
「やっぱりそんなサービスなんて無いか…で相手はど~するつもりなの? 相手が居ないと…寂しい一人プロポーズ…って、それじゃ誰にもプロポーズされないよ」
「だ・か・ら…その相手役になって頂戴! あっ!別に本気なんかじゃないんだよ! 体験だけだから誰でもいいんだけど、一人だと寂しいから頼むだけだよ! ホントだよ! (あぁ~あたしぃ~なんでそこで素直になれないのぉ~)」
「えっ? お・俺が相手役?(なんか嬉しいな…でもただの役なだけだよ!) まぁ本気のプロポーズじゃなくって、モデルになった気分で形だけすればいいんでしょ? (本当はただの役だけでも、なみえちゃんにプロポーズとか…心臓が爆発しそうだよ…けど本命は大好きな彼氏さんなんだよねぇ~辛いな…)」
「そうそう 今頼めるのって浮浪雲さんしかいないからぁ~仕方無くだよ! 本当は大好きな人にやって貰えれば一番なんだけどねぇ~まぁ我慢我慢だね!(あたしの大馬鹿ぁ~素直になれないだけじゃなく凄く酷い事を言っているよぉ~どぅしよう…もしかすると本当に嫌われちゃうかも…( ノД`)シクシク…)」
「なるほどぉ~仕方無くだったら(涙) 他に居ないし…引き受けてあげるよ。本気じゃ無いから気楽に出来ると思うしね ハハハッ…(いやぁ~寧ろ本気で告白してフラれるよりも辛いよなぁ…成功確率0%の告白って…でも…なみえちゃんの為だから頑張ろう…)」
「そうそう気楽でしょ?(浮浪雲さんは…気軽に出来ちゃうんだ…なみえちゃんは嘘のプロポーズだけど、本気のつもりなのに…なんか辛いかも…)」
「じゃ~中に入ろう」
「うん…」
「ほぉ~俺は海外に行った事は無いけど…ネットで見たヨーロッパの神殿のイメージ…って感じかな?」
「うん なんか凄く不思議な感じ…本当に神聖な気持ちになって来るね」
「それにしてもエントランスだけで、こんなに凄いって事は、中に入るととても凄いんだろうね」
「もぉ~なみえちゃんもワクワクしているよぉ~(プロポーズ…早くして欲しいよぉ~)」
「この螺旋階段も凄いよね。ぐるぐる回って降りるんだ…テレビの中でしか見た事無い世界だよ」
「あっ!本当に噴水があるぅ~ いっぱいお金が入っているね」
「なみえちゃん…絶対に取っちゃダメだよ!」
「浮浪雲さん! なみえちゃんはそんな悪い事は絶対にしないですぅ~(プンプン)」
「はははっ 冗談だよ」
「もぉ~浮浪雲さんこそ取っちゃダメですからね!」
「りょ~かいです ハハハッ」
「浮浪雲さん…なんかココ…凄く寒いですぅ~温めて下さい」
浮浪雲はギュッと肩を抱きしめた…
「こんな感じで良いかな?」
「(ドキ・ドキ・ドキ・ドキ…) うん…」
「この氷柱って凄いねぇ~こんな中に入り込んだら…凍え死んじゃうね」
「なんか…ゴツゴツしていて怖いな…」
「はははっ 大丈夫・大丈夫! 俺が付いているからね (堂々と肩を抱きしめて歩けるとか…今ならば口説けちゃうかも…? いやそんな事をしたら…この氷の中に飛ばされちゃうのかな? それはヤバいな…)」
「うん…(ドキ・ドキ・ドキ・ドキ…)」
「おっ! このステンドグラス…すげぇ~驚」
「えっとねぇ~さっきも説明したけど、ここはスノークリスタルミュージアムって言って、このステンドグラスは200枚あってね、全て違う雪の結晶が描かれているんだよ」
「全部違う雪の結晶の絵柄なんだ…それも凄い…」
「・・・(なみえちゃん…このまま時間が止まって欲しい…いま凄く幸せだょ…)」
「ん? なみえちゃん どうかしたの?」
「えっ!…違うよぉ~ちょっと考え事していただけだよ!」
「ん? なにが違うの?」
「あっ!…な・何でもないよぉ~(真っ赤)」
「あれっ? なみえちゃん…顔が赤いけど…熱でも出ちゃった? 体調は大丈夫?」
「体調は全然大丈夫ですぅ~そんな事を気にしないで早く次に行こうよぉ~(;^ω^)」
「うわぁ~凄い部屋だ…空がある…驚」
「ここは音楽堂で、上にある空は天井画なんだよ! ウェディングやコンサートも開かれる場所なんだよ!」
「本当に色々な事を知っているんだね 説明してくれるから凄く嬉しいよ」
「ここの『雪の美術館』って絶対に来てみたいと思っていたSpotだから、良く調べてあるんだよ」
「そっかぁ~それじゃ本当は俺なんかよりも、一番好きな男の人と来たかったんじゃない? あぁ~なる程 その時の下調べには丁度いいよね! プロポーズして貰う時の練習も出来るしね (俺は…ただの練習相手か…ってか、まだ肩を抱きしめたままだけど…なみえちゃんに言われるまで、少しくらい幸せを感じて居ても良いよね?)」
「えっ…そんな事無いよ。浮浪雲さんと一緒だから、なみえちゃんは凄く嬉しいよ…(浮浪雲さん 肩から手を離すのを忘れている…ドキドキするけど凄く嬉しいよ…ずっとこのままが良いな…)」
「さてと…どうしようか? 『プロポーズプレミアムPlan』の前に、お昼ご飯を食べちゃおうか?」
「ん~どうしようかな? 緊張しちゃって、あまりお腹が減って無いかも…」
「そうか…でもさぁプロポーズしている最中に、『お腹がクゥ~』ってなっちゃったら…ヤバくない?」
「そんなの嫌だぁ~折角の大切な瞬間に、そんなのって絶対に嫌だぁ~」
「でしょ~だから先にご飯を食べよう? あまり食べられないなら軽食でも良いし…ケーキなら食べられるんじゃないかな?」
「ケーキくらいだったら大丈夫だと思う 浮浪雲さんはそれでもいいの?」
「あとでお腹が減ったら、その時にしっかり食べればいいでしょ?」
「うん それじゃケーキを食べるぅ~(^^♪」
「なみえちゃんは何を食べる? 俺は…ん~【 ホワイトチョコ の ガトーショコラ 】にしようかな? なみえちゃんは?」
「どれにしようかな? なみえちゃんは…【 チーズケーキ 】が良いなぁ」
「(あぁ~あ…肩から手が離れちゃったなぁ~ちょっと残念…。でもこの後も何気なく手を回したら…だけど理由が無いよなぁ~やめた方が良いだろうな…)」
「(恋人同士みたいで、凄く幸せだったんだけどなぁ~また肩に手をまわしてくれないかな?)」
「(つぅ~か…この後プロポーズしないとなんだよね! 本当に好きな女性で気持ちは本気なのに…嘘のプロポーズって辛いよなぁ…だけどマジで緊張してきた)」
「(どうしよう・どうしよう…いよいよ浮浪雲さんからプロポーズされちゃうよぉ~恥ずかしいし、緊張してなんか変になっちゃいそうだよぉ~ でもプロポーズされたら本気の気持ちで答えちゃっていいよね…? でも…なみえちゃんの本当の気持ちは伝わらないんだよな…浮浪雲さんには大好きな子が居るから…なみえちゃん 泣いちゃうかも…)」
「そ・そろそろ…行こうか?(バックン・バックン・バックン…)」
「えっ! あっ…は・はい…(ドキ・ドキ・ドキ・ドキ…)」
いよいよ二人は「偽りのプロポーズ?」の場所へと移動しました
「あぁ~浮浪雲さぁ~ん…なみえちゃん緊張してきちゃったよぉ~」
「はははっ…俺も緊張してきた…プロポーズ中は絶対に噛んだらヤバいよね?」
「本気でプロポーズして下さいね! 遊び気分だったら怒るからね!(こんな方法じゃ…やっぱり無理だよね? 浮浪雲さんは、いつもハッキリ言っても気が付かない人だし…)」
「わ・分かった…本気のプロポーズでいいんだね? (えっ? 本気で? 遊びだと怒る? もしかしてこれって『本気のプロポーズをしろ!』って事なのかな? でもはっきり『好きな人が居る』って事は聞いているし…それに向かってくる最中に『体験』『本気じゃない』『誰でもいい』『一人だと寂しい』って…散々念を押されたしな…やるからには【演技は本気で】ってだけの事なんだろうなぁ~なんか泣きたいよ…)」
音楽堂ステージで…いよいよプロポーズの瞬間(とき)…
なみえちゃんのイメージ
なみえちゃんの妄想
「(やべぇ~マジで緊張…こ・声が出ない…どうしよう)」
「(え・え・えっ…浮浪雲さん…早くプロポーズしてよぉ~)」
「な・な・なみえちん…いや…なみえちゃん お・お・俺と…け・け・結構…いや…結婚して下さい」
「(き・キタァ~!) は・はい…なみえちゃんで良ければ…お願いします(^^♪」
しっかりと抱きしめあった二人は、そっと唇を重ね合わせ・・・る瞬間で浮浪雲は動きを止めた。
「(ん…ん…ん?・ん? あれれっ? 何で浮浪雲さん来てくれないの?) 浮浪雲さんどうしたの?」
「い・いや…これって体験プロポーズの演技なんでしょ?」
「(えっ? えっ! ガーーン! 浮浪雲さん なんで勢いでKissしちゃわないのよぉ~! なみえちゃんとKissするのが嫌なの?) え・演技だけど…でも…違うもん…演技じゃ無いもん…エーンエーン…」
「えっ? なに? なんで泣いちゃったの…? なみえちゃん 泣かないで…(;゚Д゚)」
「エーン・エーン…( ノД`)シクシク…」
…ザワザワ・ザワザワ…
「どうしたの? 彼女さん急に泣いちゃったけど…」
「なんか男性がKiss拒んだみたいだよ?」
「えっ?もしかして、あの彼氏さんって潔癖症なの?」
「いやぁ~プロポーズしておきながら、潔癖症でKissを拒むとか有り得ないでしょ~」
「もしかして今流行の不倫だったりして…? これ以上深入りするとヤバいとかで拒んだのかも?」
「女の子を騙すとか…本当に最低の男だよね」
「彼女さん可哀そうに…折角プロポーズの返事までしたのに…」
…ザワザワ・ザワザワ…
「エッ!? ち・違うんです…そうじゃ無くて…え~と…どうしよう(゚Д゚;)」
「と・とにかく…なみえちゃん 本当にまた泣かせちゃって ごめんなさい」
「エーン・エーン…」
「(どうしよう…この状況でも『ギュッ』と抱きしめる作戦…有効かな? とにかく…)」
浮浪雲は一か八か…なみえちゃんをギュッと抱きしめた…
「エーン・エーン…」
「なみえちゃん…本当にごめんね…って、なんで泣いているのか分からないのに謝るのは駄目なんだよね? でも…ごめんなさい…」
「ヒック・ヒック・ヒック…」
暫くそのまま時間が過ぎた…
「もう落ち着いたかな? 本当に…ごめんね 俺って役に立たないね…」
「もう…いいよ…謝らなくても…」
「でも…また泣かせちゃった…駄目な男だよね 全然守ってあげられてないよね…自分が嫌になる」
「全然ダメなんかじゃないよ…浮浪雲さんは優しい良い人だよ…なみえちゃんがワガママなだけだよ…」
「何処が我侭なの? なみえちゃんは、とてもいい子だよ…俺は大好きだよ」
「いいよ…気を使って『大好き』とか言わなくても…」
「俺は なみえちゃんの全部が好きだよ」
「うん…ありがとう…でも凄く大好きな子が居るんでしょ?」
「えっ? そ・それは…(今のタイミングで『俺が好きなのは なみえちゃんだよ!』とか言うと…また泣かれて喧嘩になっちゃうだろうなぁ~)」
「ほらっ! やっぱり答えられないんでしょ?」
「ん~まぁ取り合えず…今は『なみえちゃん』が一番好きだよ(マジで言っちゃったよ…また怒られるかな?)」
「とりあえず…なんだ…?(やっぱりなみえちゃんは一番になれないのかな…エーン・エーン…)」
「(えっ そこ? でも確かにマズイな(-_-;)) い・いや…取り合えずじゃなくて…ん~一番好きだよ!」
「別に無理に言ってくれなくても良いよ!怒」
「無理に言って無いよ…本当だよ…」
「はい…もういいです…そろそろ行こうよ…」
「えっ…う・うん もうこんな時間だ…ホテルも探さないとだね…」
「うん…」
『雪の美術館』を出て車の中でホテルを探す事に…
「そう言えば…プロポーズの写真ってさ、Blogに載せるの?」
「ん~どうしようかなぁ~なみえちゃんと浮浪雲さんの証拠写真だからねぇ~載せよっかな?」
「そ・そうなんだ…でも載せちゃっても良いの? なみえちゃんの好きな人に見られちゃうよ?」
「あっ! そうかぁ~どうしようかなぁ~ 実は浮浪雲さんも好きな子に見られちゃうのが困るの? だから焦っているんだ!」
「い・いや…俺は構わないよ…別に見られても問題ないし…」
「えっ? そうなの? (そんなに強い絆で結ばれている子なの? だから…なみえちゃんとの旅も気にしないで出来るって事なの?) Blogに載せないよ…それに後から載せてって言っても絶対に載せてあげないよ!」
「そうなんだ…って言うかさぁ~さっきのプロポーズ写真を、俺にも見せてよ」
「駄目だよぉ~なみえちゃんを泣かせる、意地悪い浮浪雲さんには見せてあげないよぉ~だ!」
「いや…少しだけで良いから見せてよ! 一瞬で良いからさ…」
「なんで見たいの?」
「だってさぁ~自分が写っている写真だよ! そりゃ見たいって…」
「でも駄目ですぅ~なみえちゃんを泣かす悪い人には見せません。罰です!」
「って言うか…その写真をBlogにアップしようよ!」
「アップしないですよぉ~さっき言ったでしょ! あとから載せてって言っても載せないって」
「とりあえずBlogに載せてくれれば…俺の顔が分かるかなって…俺って未だに自分の顔を知らないまま旅をしているんだよ?」
「???…あっ! 浮浪雲さんの顔と詳細設定を作るの…すっかり忘れてたぁ~キャハハハッ…」
「ん? って事は…だからその写真をBlogに載せてくれないんでしょ?」
「そんな事よりも早くホテルを決めないと、今日泊るホテルが無くなっちゃうよ!」
「俺の顔を作ってくれる気って本当にあるの?」
「はやくホテルを探して下さいぃ~車中泊だったら…なみえちゃん泣くよ!怒」
「泣くって…それよりも…」
「大声出しちゃうよ?」
「・・・わかりました…今からホテルを探します…」
「ホテル探しを宜しくね(^^♪」
「ホテルもねぇ~誰かが、オススメホテルとか教えてくれたら楽なんだけどねぇ~」
「そっか…泊る所も色々と見て決めるのって大変だよね? 今度からは すみかちゃんに教えて貰おうか?」
「ん? すみかちゃんってホテルを良く知っているの?」
「うん ちょっと得意だから宿泊場所の担当だよ」
「はははっ 宿泊場所担当って…担当制なの? でも調べて貰えると嬉しいな」
「わかった 次からは教えて貰うね(^^♪」
「それで…今日のホテルは、【ホテルWBFグランデ旭川】で良いかな? ダブルベットのお部屋・温泉・贅沢なご飯が揃っているよ!」
「うん そこにけって~ぃ!」
★ホテルWBFグランデ旭川
https://www.hotelwbf.com/grande-asahikawa/
[所在地]
〒070-0030
北海道旭川市宮下通10-3-3
[連絡先]
0166-23-8000(代表)
0166-29-4126(温泉/エステ)
0166-23-2122(レストラン)
[IN/OUT]
チェックイン 15:00
チェックアウト 11:00
【緊急追記!】
『WBFホテル&リゾーツが倒産、負債総額160億円、新型コロナ関連最大規模』
WBFホテル&リゾーツ(株)(大阪市北区豊崎3-14-9、設立2009年12月1日、資本金600万円、従業員1,04名)は本日4月27日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。負債総額は債権者575名に対して約160億円。
との事です。この記事をアップした日に、このようなNewsをGetしました。
ただストーリー的には、2019年5月19日と言う事になっているので、記事の変更は致しません。変更しない理由は、まず記事としてアップしてしまった事があります。それに現在の新型コロナによる経済状況から鑑みると、変更して記事化した場合に、変更したホテルの現在の状況が不明なので、同じような事の起こる可能性が否定できない事からの判断です。
ただ『複数の企業から再建支援の表明を受けており、スポンサー企業を選定することを予定している。』と、書かれても居ましたので、再建の可能性もあると思います。
※このBlogを見ている方には、何卒ご了承お願い致します。
「わぁ~結構いい感じのホテルだね♪」
「ここは天然温泉の大浴場から、炭酸泉・ジェットバス・電気風呂・石壺湯・サウナって感じで色々とあるから、疲れを取りながら楽しめるよ。他にも岩盤浴もあるし、あっ!ここにはエステもあるよ!」
「本当に沢山あるんだね。エステかぁ………」
「なみえちゃん エステすれば? 俺はのんびりと温泉に浸かっているから…」
「えっ! 本当に良いの?」
「いつも頑張って紹介してくれているからね! 感謝の気持ちだよ! それに…なみえちゃんには綺麗でいて貰いたいからね…」
「えっ…(真っ赤) そんな急に言われたら照れちゃうよぉ~キャー それじゃお言葉に甘えて…もっと綺麗になって来るね(^^♪」
「まず部屋に荷物を置いたら、最初にお風呂に入っちゃおう」
「はぁ~ぃ(^^♪」
浮浪雲は、のんびりと温泉へ、なみえちゃんは温泉とエステへ・・・
「浮浪雲さ~ん お待たせぇ~」
「ん?謎…どちら様でしょうか?」
「えっ! なみえちゃんだよぉ~驚」
「あぁ~なみえちゃんか…綺麗になり過ぎていて分からなかったよぉ~なんてね」
「エッ! 綺麗になり過ぎたって…褒め過ぎだよぉ~でも凄く嬉しい…」
「エステは どうだったかな?」
「なんか凄く気持ち良かったぁ~」
「それなら良かったね」
「浮浪雲さんは ゆっくりと温泉を楽しめた?」
「ははは…俺は長く浸かり過ぎて逆に疲れちゃったかも?」
「えっ…なみえちゃんのせいで ごめんなさい…」
「ん? 全然気にしないでいいよ これで夜ぐっすり眠れば完全に疲れが取れて 復活するからね!」
「本当に大丈夫? 心配だよぉ」
「大丈夫だよ」
「うん」
そして晩御飯を食べて部屋に戻った・・・
「なんか今日は1ヶ所しか巡らなかったのに、凄く色々と楽しめたね」
「うん…【雪の美術館】が凄く良くって、とっても幸せな感じがしたよ」
「凄く神聖な場所って感じでいい美術館だったね」
「うん…でもそうじゃなくって 浮浪雲さんがプロポーズしてくれたのが嬉しかった」
「あっ! あの体験プロポーズは 今までの人生で一番緊張したなぁ~」
「なみえちゃんも緊張した…」
「そう言えば…プロポーズの後に なみえちゃんを泣かせちゃったけど…本当にごめんね」
「だって…いい雰囲気だったのに…」
「ん~あの時ってさぁ~Kissした方が良かったの?」
「(エッ! 何でそんな事聞くのよぉ~あの状況だったら普通Kissしちゃうでしょ~! 折角なみえちゃん考案のプロポーズ大作戦だったのに…あそこでKissをして…何となく良い感じになって、二人は結ばれるってつもりだったのに…)・・・」
「ん? どうしたの? なんか急に無言になっちゃったけど…また怒らせちゃったかな?」
「別に…怒ってなんかないよ…でも…」
「はぁ~良かったぁ~一日に何度も怒らせるのは良くないからね ん?『でも』って…なに?」
「別に何でもないよ…」
「だけどね なみえちゃんの顔が段々と近づいてきて、柔らかそうな可愛い唇を見た時に一瞬…『もうど~にでもなれぇ~』って思っちゃったんだよね。けどあそこでKissして居たら、また思いっきり叩かれちゃったろうね ハハハッ… (って…折角Kissをする大チャンスを逃したのは一生の不覚だよな…もう二度とあんなチャンスは巡って来ないだろうな…)」
「そんなぁ~あの状況で叩いたりなんかしないよぉ~ ど~せ演技だったんだし…全然本気じゃないし…(ち・ちがうぅ~あたしぃ~またそんな事言っちゃうなんてバカァ~もっと素直になれぇ~( ノД`)シクシク…)」
「そ・そうだよね…それじゃ形だけしておけば良かったね (そ・そうだったのか…ちくしょ~!)」
「そうそう…もしかして本気でプロポーズしていたの? キャハハハッ…(浮浪雲さん違うよぉ~ 本当は…なみえちゃんが本気だったんだよぉ~)」
「ま・まさか本気のわけ無いじゃん あはははっ…(いや…想いが届かないのは分かっているけど、ガッツリ本気でプロポーズしたんだよぉ~)」
「そうだよねぇ~(そうだよね…浮浪雲さんには好きな子が居るんだもんね…)」
「はぁ~…(いま本気でプロポーズしてみるかな…もしかしたら…?)」
「はぁ~…(今もう一度ここでプロポーズしてくれたら嬉しいんだけどなぁ…)」
「・・・(いや…恥の上塗りだよね…とどめを刺されちゃうかも…)」
「・・・(浮浪雲さんじゃ無理だろうなぁ~女心を分かってくれないもん…)」
「そろそろ寝ようか?」
「うん そうだね…」
「はい 腕枕だよ」
「うん ありがとう」
「おやすみ…」
「浮浪雲さん…!」
「ん? なに?」
「向かい合って寝ようよ…」
「ははは 了解」
「なんか この方が落ち着くんだよね(浮浪雲さんの顔が見れて嬉しいの…)」
「俺も この方が落ち着くな…(なみえちゃんの顔が間近に合って…ドキドキで落ち着く所じゃないし…ハハハッ 眠れないかも…)」
「(ドキドキ…もしかして今ならばKiss出来るかな?) ん…」
「・・・」
「(ん?やっぱり駄目なのかな…それとも思い切ってKissしてって言葉に出してみようかな?)」
「グー・グー・グー・・・」
「(えっ?…もう寝ちゃったの? 頑張ってみようと思ったのにぃ~浮浪雲さんのバカァ~!!! もういい 寝る…)」
こうして夜は更けていきました…
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