「ん~なみえちゃん おはよう」
「浮浪雲さん おはよ♪」
「相変らず可愛いコーデだね。なみえちゃんから「おはよう」って言って貰えると、最高の気分で目覚められるよ!」
「今日も気合入れてファッションショーをしてきたよん♪」
「おぉ~本当に なみえちゃんて、凄くお洒落な女の子だよね いつも凄いね」
「だってぇ~浮浪雲さんだって、一緒に旅する女の子は、綺麗で可愛い子が良いでしょ?」
「確かにそうだね。でも なみえちゃんが可愛いから一緒に歩いていると、ちょっと世の中の男性諸君に対して優越感を感じるよ!」
「キャ~可愛いってなんか照れるなぁ~恥ずかしいよぉ~」
「ん?それじゃ【可愛い】をNGワードにしようか?」
「それは駄目ですぅ~だって恥ずかしいけど、凄く嬉しいもん(^^♪」
「そっか リョ~カイです そろそろ準備して出かけようか?」
「そうだね 早く行かないと一日が無駄になっちゃうね」
「とりあえず今日向かうコースは、まだ上川エリアに入り込む道は通りたく無いので、少し回り道をして、浜頓別から奥富浜頓別線を使って天塩町に向かうね? 距離は推定100kmちょっとだから、のんびり景色を楽しみながら向かうと、車で2~3時間ってところかな? そうなると今日は天塩町だけの予定だね」
「浮浪雲さんにコースは任せますね。今日は一つの町しかない分、しっかりと紹介頑張るね♪」
「それじゃまず準備しようね」
「はぁ~ぃ!」
「さぁ~て 留萌エリアの天塩町に向けて出発するぞぉ~」
「はぁ~ぃ それじゃ天塩町の紹介を始めるね♪」
「はい なみえちゃん 宜しくね!」
「はぁ~ぃ(^^♪ 天塩町はこんな町ですょ!」
「なんか説明が終わったら凄く元気が出て来たみたいだね?」
「今回は【鏡沼しじみまつり】を見る事が出来ないけど、とても興味を曳くスポットが沢山あるなって思ったら、凄く嬉しくなっちゃってぇ~♪ だけど一番興味あるのは【すごい肉まん】が食べてみたいですぅ~♪」
「おぉ~それそれ! 俺も聞いた時に絶対食べたいなって思った!」
「そうだ もう少しでお昼になるし、まずは『すごい肉まん in 道の駅てしお』だね! それと今日巡るのは天塩町だけだから、先に宿泊場所も決めちゃおうか?」
「はい そうですね! 実は なみえちゃん 【てしお温泉 夕映え】が良いなぁ~って思っているんだよね。夕方のお風呂は最高の景観を見る事が出来るよ?」
「うん そうだね【てしお温泉 夕映え】で良いと思うよ! 家族風呂もあるみたいだから、ロマンチックな夕日を見ながら、二人きりでお風呂に入れるね! なんてね!ハハハッ」
「えっ…か・ぞ・く・風呂…(ドキドキ・ドキドキ…どうしよう まだ恥ずかしいよぉ~)・・・」
「(あっ やべぇ~また地雷を踏んでしまったかな? 男女で裸の付き合いって言わないし… どうしよう…また冗談って言ってやり過ごすか? でもそれでいつも怒られているし…悩むなぁ~)」
「(えっ!なんで黙っているの…いつもみたいに「冗談だよ!」って言ってよぉ~…ハッ! もしかして『今回は本気なの』かな? でも…まだ無理…恥ずかしいよ…)」
「(やべぇ~完全に無言って…かなり大激怒している証拠だよね…)」
・・・と、二人とも息苦しさを感じながら天塩町へ到着した・・・
「えっとぉ~ ま・まずは…す・すげぇ~アンパンマン…じゃない、凄い…ん~何だっけ?」
「え・えっと…肉まんです それに『凄い』は平仮名だと思います(そんなチェックしなくていいのにぃ~なみえちゃんのバカァ~)」
「あっ! ごめんなさい 『すごい肉まん』を、た・食べに行こうね…(こんな細かいチェックするとか…やっぱり怒っているのかな?)」
「えっ! は・はい…」
「なみえちゃん 宿泊場所は…ち・違うばそ(じゃない!)…違う場所にしようか?」
「そ・その方が良いかもしれないですね…」
「夕日は…さっきの説明してくれた天塩町歴史資料館で…ん?ち・違う…どこだったけなぁ~何とか沼海浜公園で、利尻富士と一緒に見ようか?」
「え・っと…鏡沼海浜公園ですね? そこで見る方が良いかもしれませんね」
「それじゃ泊る場所は…やっぱり【てしお温泉 夕映え】で、普通の温泉の方にすれば…いいよね!」
「は・はいっ!(家族風呂じゃなくなって良かったぁ…)」
・・・と話している間に『道の駅 てしお』に到着しました・・・
「それじゃ早速…【すごい肉まん】にレッツゴーだね!」
「はぁ~ぃ! 凄く楽しみですぅ~どんな肉まんだろう?」
「それはきっとね…」
「えっ? きっと何ですかぁ?」
「【すごい肉まん】なんだと思うよ!」
「キャハハハ…それってそのまんまじゃないですかぁ~ウケるぅ~アハハハ…」
「取り合えず言ってみた」
「わぁ~日曜日だから凄く並んでいるねぇ~」
「まぁゆっくり並んで待とうね」
「はぁ~ぃ」
(ふ~っ…なみえちゃんと家族風呂に入りたかったなぁ~…半分冗談だったけど…あわよくばって感じ…)
(軽いノリで言ったら「はぁ~ぃ(^^♪」とか返事が来るかなって…淡い期待もしていたのだけど…)
(まぁ無理だよねぇ~付き合っている訳でも無いし、そう言えばずっと一緒に巡っているから、考えが麻痺していたけど…まだ会って12日目なんだよね)
(でも「男女の友達」って事じゃ、長く一緒に居ても一緒に風呂は無いよな…残念)
「…さん! …雲さん! 浮浪雲さん!」
「あっ! ごめん…ちょっと考え事していた…本当にごめんね!」
「…すみかちゃんの事を考えていたんでしょ?(怒)」
「えっ? すみかちゃんって…謎・・・あぁ~なみえちゃんのお姉さんか! 何で すみかちゃんの事を俺が考えるの?」
「だって好きになっちゃったんでしょ?(怒)」
「ん? 誰の事?」
「だから浮浪雲さんが、すみかちゃんの事だよ!(フンッ!)」
「ん~それは無いんじゃないかな? すみかちゃんも代理で来ただけでしょ?」
「・・・(やっぱり…女心に気が付かないんだね…) じゃ何を考えていたの?」
「えっ…そ・それは…ん~そうそう この後、何処を巡ろうかなって…だょ」
「浮浪雲さん…嘘をついている…やっぱり すみかちゃんの事でしょ?(怒)」
「本当に違うよ…仕方無いから本当の事を言うよ!」
「なみえちゃんが【仕方無い子】って事?」
「そうじゃなくって…ん~もういい! なみえちゃんと一緒に家族風呂に入りたかったな! って考えていたんだよ!」
「えっ!・・・(ドキドキ…どうしよう…)」
「ほら怒っている! だから言いたくなかったんだよ!」
「怒って無いよ…ちょっと困ってるだけ…(どうしよう…思い切った方がイイかな?)」
「ちょっとそんな風に考えただけだから気にしないでいいよ!」
「・・・」
「本当にそんなに困らせちゃったんだね ごめんね もう忘れて…」
「ィィョ…(キャ~恥ずかしいぃ~)」
「とりあえずお風呂の事は忘れて 夕方になったら鏡沼海浜公園からの夕日を一緒に見ようね!」
「(えっ?聞いてなかったの?) 本当に…ィィョ… (もう恥ずかしいぃ~死んじゃいそうだょ~)」
「ほらほら 夕方になる前に 早く色んなスポットを見て歩こうよ!」
「(なんで?…折角思い切って「イイヨ」って言ったのに…またスルーするなんて…もぅ知らない!!!)」
・・・相変わらず すれ違いで 心が悶々としたまま Spot巡りを・・・
「まだ早いけど鏡沼海浜公園に行っておこうね」
「うん…」
「元気ないみたいだけど…どうしたの?」
「大丈夫です…」
「あれが利尻富士だね ここまで来ると意外と小さくなっちゃうね」
「利尻島で見た時は、あんなに大きかったのにね」
「確かに利尻山の麓からの眺めだから壮大に感じたね」
「でも利尻富士って言うだけあって、凄く良いフォルムをしていてカッコイイね」
「今は太陽があそこにあるから…あのあたりに沈んでいくのかな?」
「大体そのあたりかもね?」
「見晴らしも良いしロマンチックなサンセットを見る事が出来そうで、ワクワクするね」
「なみえちゃんは ちょっとドキドキしている…初めて二人でノシャップ岬の夕日を見た時も、すごく感動したもん」
「夕日を見てドキドキするとか…なんか恋人同士になったような感じかな?」
「えっ…(恋人同士って…ドキドキ) そろそろ空の色も変わってきたね」
「なみえちゃん 凄く綺麗だね…」
「エッ!(真っ赤)…なみえちゃんなんか、そんなに綺麗じゃないよ…」
「この夕映え…凄く綺麗なインスタ映え写真が撮れそうだね… ん? 綺麗じゃないって…?」
「アッ! こ・こ・ここの夕日は凄く綺麗だょ (は・恥ずかしい…なみえちゃんの事かと思っちゃった…)」
「そうだよね なんか心が凄く癒されるなぁ~」
「アッ! そう言えばノシャップ岬の時の歌って…覚えている?」
「あぁ~【レベッカ】ってバンドのCottonTimeかな?」
「うん あの歌詞で『キスはお互いを隠すよ~』って所の歌詞が、聞いた時に凄くドキドキしちゃったの…」
「なるほど…キスの時は向かい合わせになるから、周りから顔は見えないって事か! 今気付いたよ ありがとう」
「えっ? ありがとうって…それだけなの?(キスは…お互いを隠してくれるんだよ…)」
「ん? それだけって…ん~今の状況に合う他の歌って、今は思い浮かばないんだよね ごめん」
「(そっち?) そうじゃなくって…ん~もういい!(怒)」
「えっ? 何に怒っているの? 俺ってまた変な事を言っちゃったかな? ごめんなさい」
「もう知らないっ…! (こんなに分かりやすい誘いだったのに…気が付いてよぉ~!怒・怒・怒)」
「なみえちゃん 何に怒っているのか教えてよぉ~」
「(そんな事 女の子に言わせないでよ!) 早く【てしお温泉 夕映え】に行こう…」
「それじゃあの曲『CottonTime』をスマホで聞こうか?」
「なみえちゃん そんな歌は大っ嫌いだもん」
「えっ? そうなんだ…それより まだ夕日が沈み切って無いよ?」
「もう夕日なんて、ど~でもいいのっ! 早く行こう!(怒)」
・・・なみえちゃんが意味不明に怒った為に、【てしお温泉 夕映え】に向かいました・・・
(なみえちゃん…なんで急に怒り出したんだろう?)
(いつ頃から? 俺が夕日が綺麗だねって言った時に…「綺麗じゃないもん」って…?)
(レベッカの曲…キスはお互いを隠すよ…って部分の意味が分かったって言った所から急に怒り出したけど…)
(もしかして…自分で教えた曲なのに「意味も分からず」聞いていた事にイラつきを感じたのかな?)
(ん~またご飯を食べたら機嫌が良くなるかな? それともお酒で酔わせて寝かしちゃえば、朝にはスッキリして、ご機嫌に…どうだろう?)
・・・と、的外れな憶測をしている内に到着、そして温泉へ・・・
(結局…何も会話が無かったな…ヤバいな…)
(なんだ本当に温泉から見る事が出来たんだねぇ~)
(わざわざ鏡沼海浜公園まで行って喧嘩になる位なら、行かなきゃ良かったな…大失敗だ!)
(それに、未だに怒っている理由が分からないし…何が原因なの?)
(全く…女心ってわからねぇ~な…)
こんな感じに女心を理解しようとせずに…【被害者妄想的】な事を考えていたので、お風呂の気持ち良さを感じずに、入浴を終えた浮浪雲であった…
「おかえりぃ~温泉は気持ち良かったかな?」
「はい…」
「この温泉って肌がスベスベになるんでしょ? あっ! なみえちゃんの肌は、たぶん温泉の効用に頼らなくてもスベスベのプルプル肌だよね!」
「なみえちゃんには魅力なんか無いもん! 怒怒怒」
「えっ?魅力って…(;’∀’) いや…凄く魅力的な女の子だよ!」
「そんな事無いもん…」
「いや本当だよ! なみえちゃんの彼氏になる人は、凄く幸せだと思うよ!」
「見てくれてないもん… 浮浪雲さんなんか大っ嫌いだもん…べーーーっだ!」
「えっ…ん~・・・えっと…見てない? それに大っ嫌い…なの?・・・」
「違う…大っ嫌いじゃないです…でも、今日は嫌いです」
「ん? 今日はって…?」
「今日は嫌いって事ならば…今日は別々に寝る?」
「別々に寝るのは嫌だもん」
「は…はぁ~?・・・ん~それじゃ今日もいつもみたいに一緒に寝て下さい お願いします」
「うん わかった でも…腕枕してくれないと嫌です」
「う・腕枕? それは別に良いけど…今日は嫌いなんじゃないの?」
「それと腕枕は別の問題です」
「ん?別の問題って…マァイイケド…腕枕をして寝たら機嫌を直してくれるの?」
「ん~朝起きてから考えます」
「ふぅ~・・・りょうかいです」
「それじゃ~そろそろ寝ようか?」
「はい…」
「おやすみ」
「おやすみなさい」
(何なんだろうなぁ~嫌いだけど、一緒に寝て腕枕? 良く分からないけど…何で腕枕が良いんだろう? 動いたりするから寝難くないのだろうか?)
(それに…今日は何で機嫌が悪くなったかな? 結構喧嘩っぽい事が多いから気を付けているつもりなんだけどねぇ~ なみえちゃんって気分屋なのかな? でもそんな なみえちゃんも…可愛いんだよなぁ~って感じる俺って【M】なのか?)
(マァイイヤ…明日の朝にはご機嫌になっているだろう?眠かったのかな?)
(とにかく寝よう…3・2・… グゥーグー・グゥーグー… )
【なみえちゃんの独り言Time】
こんにちわ みんな元気にしてた? 「なみえちゃんの独り言Time」が始まります。
みんなぁ~聞いて聞いて。浮浪雲さんって酷い人だと思わない?いつもいつも なみえちゃんの事をその気にさせて、なみえちゃんが思い切って頑張った時には、スルーして なみえちゃんの事を馬鹿にしているみたいに感じる。 それとも鈍感な人なのかな? 女の子の気持ちを全然わかってくれないんだよ! アッ! でも…すみかちゃんの気持ちは考えてあげてたみたいだったよね? もしかしてスルーしているんじゃなくって、聞かないふりをしているのかな? もしかして なみえちゃんて嫌われているのかな? もしそうだとしたら…なんかツライな…今日のお風呂の事だって、なみえちゃんとしては、【清水の舞台】から101回くらい飛び降りた気持ちで言ったのに…全然スルーされちゃったし…それに「CottonTime」の話の時も、死ぬほど思い切ったのに気が付いてくれなかったな…浮浪雲さんは、なみえちゃんから…すみかちゃんに代わった方が嬉しいのかな? エーンエーン…
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