(未修正)・宗谷エリアで唯一海の無い中頓別町には、海には無いスポットが充実しています。

2月 22, 2022


ここは宗谷エリアの中で唯一海に面して居ない中頓別町です。頓別川の名前の由来がアイヌ語で「トー・ウン・ペッ(湖から出る川)」と呼ばれていました。その川の中流付近にある町と言う事から「中」を冠して、中頓別町と名付けられたそうです。山間部に位置している事などもあり、春の訪れは少し遅めで4月中旬頃まで根雪が残っています。また冬の雪・冷え込みは激しく、-30度を超える事などもあり、11月中旬から降った雪の積雪は、12月中旬頃には、根雪が10cmを越えるほどの地域となっています。


◆ハイジの丘

この「ハイジの丘」と言うスポットは、「アルプスの少女ハイジ」と言うアニメの中に出てくる「アルプスの風景」の様な場所と言う事から呼ばれている俗称です。なので、案内板などはありません。このアルプスの丘から広がって見える牧草風景は、国内では、広大な北海道ならではの風景とも言える景観になっていて、日常の気忙しさを優雅な景観が吸い取ってくれて忘れる事が出来そうです。この牧草風景の中に季節によっては、「ロールベールラップサイロ」が、点々と置かれて居る様も見かける事が出来ます。

・アルプスの少女ハイジ
40数年前にフジテレビ系で放映されたアニメです。原作はスイスのヨハンナ・スピリという作家により書かれた児童文学作品で、スイスの生活や動物の動きなどがアニメーションで表現されています。最近ではアルムおんじ・ペーター・クララ・ゼーゼマン等が某CMにも登場していますね。
・ロールベールラップサイロ
ロール状に梱包された牧草をラップでサイレージ化する技法です。一般的には採草地や農家の近辺に積み上げられますが、北海道など畜産が盛んな地域では採草地にポツポツと点在されている景観を見る事が出来ます。
・ハイジの丘
所在地 :北海道枝幸郡中頓別町
連絡先 :01634-6-111 (中頓別町役場)
アクセス:中頓別市街地から車で10分


中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園

【中頓別自然ふれあい公園】
日本最北のカルスト地形を見る事が出来る公園です。園内を巡る約1.5kmの遊歩道が整備されており、自生植物・野生動物と、季節ごとに見せてくれる様々な自然を観察する事の出来る公園になっています。遊歩道を進んで行くと、軍艦岩や親子岩などへも登っていく事なども出来ますので、1000万年ほど前に造形された自然のアートを、その目に焼き付けて下さいね。また5月頃に訪れた場合には、エゾノリュウキンカ・オオバナノエンレイソウ・ニリンソウ・エゾエンゴサク等が花を咲かせお出迎えしてくれます。他にも化石発掘体験(有料)などもあります。公園内を巡るのに不安を感じたり、もっと詳しく知りたい場合などはガイドサービス等もありますのでご利用してみて下さい。
またそんな「中頓別自然ふれあい公園」で特にお勧めしたいのは、『鍾乳洞まつり』と『夜桜ライトアップ』の行われる時期だと思います。これを見逃すのは【今世紀最大の損】とも言えるほどに、華やかさを感じられるスポット&イベントなので、その日をピンポイントで狙って訪れるのも一つの方法かもしれませんね。

お問合せ先:01634-7-8510 (中頓別町観光協会)
・鍾乳洞まつり
6月の第一日曜日に10:00~15:00(例年)の間で開催されます。出店や各種イベントで華やかに演出されて、とても大勢の人達で盛り上がります。貸し出される炭焼き台を使い焼き肉と芝桜を楽しむ花見祭りです。
・夜桜ライトアップ
芝桜が最盛期を迎え一斉に花をお披露目してくれる、6月上旬~中旬頃に掛けて行われます。期間中には入場時間の延長をしていますので、ゆっくりと心ゆく迄、夜間ライトアップされた芝桜を鑑賞して、心を癒す事が出来ますよ。「鍾乳洞まつり」の日に訪れる事で、昼は祭で、夜にはライトアップされた桜と、芝桜の昼と夜の顔を一石二鳥で楽しみ癒される事が出来ます。

【中頓別鍾乳洞】
日本の実効支配の及ぶ最北にある鍾乳洞となっています。1938年に文部大臣より天然記念物に、1958年には北海道指定天然記念物に指定されています。またこの中頓別鍾乳洞のある地域一帯は上に書いた「中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園」になっていて、日本最北のカルスト地形として保護されています。本来カルスト地形は、古代のサンゴ礁から形成されていると推測されていますが、「北海道」故の寒さからサンゴが育たず、代わりにフジツボ類や帆立貝などと言った貝殻などの蓄積による石灰層等から形成されています。駐車場横から遊歩道が整備されていますので、安心して探検気分で鍾乳洞巡りを出来る様になっています。照明が完備されているのは第一洞のみとなっていて、距離にして60mほどですが、内部立ち入りが可能です。

・中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園&中頓別鍾乳洞
所在地 :〒098-5554
     北海道枝幸郡中頓別町字旭台

電話番号:01634-6-1299

開洞期間:5月頃~10月末日(冬期閉園)
開洞時間:9:00~17:00
入洞料金:無料
駐車場 :無料駐車場有

アクセス:中頓別ターミナルから車で10分
     音威子府駅下車から車で60分


◆裏技・最北氷筍トレッキングツアー(中頓別鍾乳洞)

裏技と書きましたが裏技ではありません。この冬の鍾乳洞探検とは、冬季閉鎖中となっている中頓別鍾乳洞に、スノーシューを履いて向かう事の出来る見学体験となっています。この体験は「そうや自然学校」へ申し込む事で体験観光をする事が出来ます。通常では5月頃~10月末日が開園期間で、冬の中頓別鍾乳洞を見る事は出来ませんが、「そうや自然学校」に申し込む事で、深い雪に閉ざされた氷の居城とも言える洞窟の中を見る事が出来ます。スノーシューを履いて向かい、中に入るとそこには…鍾乳洞内の天井部より垂れ下がる大型の「氷柱」や「氷筍」等と言った、まさに自然アートの世界を目にする事が出来ます。

※氷筍とは…
 
鍾乳洞の天井から滴り落ちた水滴は、地面に落ちた瞬間に凍り付きます。そのような水滴が時間を掛けて落ちる事で、その地面の場所から「筍」がニョキニョキと成長して行く様になる事から「氷の筍=氷筍」となっています。

そうや自然学校 ※2020年時点の内容の為、電話等でご確認下さい
URL :http://souyashizen.com/index.html
所在地 :〒098-5113
     北海道枝幸郡中頓別町敏音知191番地1号
電話番号:01634-8-3611(TEL/FAX)
期間  :1月下旬頃~3月末頃 
※氷筍の状況により変動あり
時間  :①09:00~12:00 / ②13:00~16:00
定員  :1名~6名
対象年齢:小学生以上
料金  :大人:5,000円・小中学生:3,400円
時期  :12月~3月末
※天候状況(吹雪・大雪など)によりツアー中止になる場合があります。


◆中頓別町郷土資料館

開拓時代からリアルに再現された、中頓別町の生活風景が展示されています。その中にはウソタンナイ川支流で発掘されたと言う最大重量768gもある金塊のレプリカも展示されています。またもっと太古まで遡った「アンモナイトの化石」等も展示されています。768gの金塊…私も欲しいな…

・中頓別町郷土資料館
所在地 :〒098-5551
     北海道枝幸郡中頓別町字中頓別37
電話番号:01634-6-1170
問合せ先:中頓別町教育委員会
     北海道枝幸郡中頓別町字中頓別172-6
     TEL:01634-6-1111
休館日 :月曜日・祝日・年末年始
入館料金:大人:120円・小中学生:60円
アクセス:中頓別町バスターミナルから徒歩約5分


◆手ぶらで楽しめる「ベーチャン川砂金堀体験」

夏場の1ヶ月間はインストラクターが常駐し、道具の貸出しもあります。ゴールドラッシュに沸いた時代を経てきていますが、未だに砂金採取が可能な川です。また上でもご紹介した「中頓別町郷土資料館」には、中頓別で採取出来た日本最大重量の金塊レプリカが展示されています。もしかするとまだ誰にも見つかっていない金塊が、ひっそりと隠れているかも…? そんな夢も持てる「ベーチャン川砂金堀体験」に訪れてみませんか?

・ベーチャン川砂金堀体験
所在地 :〒098-5561 北海道枝幸郡中頓別町兵安
問合せ先:中頓別観光協会
     〒098-5113 北海道枝幸郡中頓別町敏音知
電話番号:01634-7-8510 (TEL/FAX)
営業期間:7月半ば~8月後半 09:00~16:00
体験料金:500円(用具貸出量-1組)
アクセス:中頓別市街地より車で約10分


◆車で20分の「知駒岳」で、絶景ポイントと様々な植物を観察しよう。

天塩郡幌延町との境界となっている標高532mの知駒岳です。山腹にある「知駒峠」から望むと、中頓別のシンボルマウンテンとも言える標高703mの「敏音知岳」・パンケ山・イソサンヌプリ山、そして天候次第では、利尻富士・オホーツク海・樺太(サハリン)までも望む事が出来ます。山頂まで登るとその付近には、アカエゾマツ・ハイマツなどの群落や、亜寒帯の針葉樹・温帯の広葉樹などと、「針広混交林」を目にする事が出来ます。他にも高山植物と言われるイワツツジ・ガンコウラン・チングルマと、様々な環境の植物を一つの知駒岳で観察出来ます。そんな絶景ポイントへは中頓別の市街地から、約20分程車を走らせる事で訪れる事が出来ます。

・知駒岳
所在地 :〒098-5564 北海道枝幸郡中頓別町字上駒
問合せ先:01634-6-1111(中頓別町役場)
アクセス:中頓別市街地から車で20分


◆道の駅「ピンネシリ」には、泊りがけで遊びに行こう!

この道の駅ピンネシリは、元々はオートキャンプ場から道の駅になりました。そんな事からもこの敷地内には電源完備のカーサイト・コテージ・五右衛門風呂から24時間利用可能なコインランドリー、自販機、多目的ホール、研修室、向かい側にはピンネシリ温泉等もある、何日居ても飽きないアウトドアエリアになっています。

・オートキャンプ場カーサイト
 緑豊かで静かな人気絶大のキャンプ場です
・コテージ
 テレビ・冷蔵庫・レンジ等が完備されています。食料品のみ持参すれば、のんびり楽しめます。
・ふるさと生活体験館
 昔の生活が体験可能な施設です。五右衛門風呂や手押しポンプなど、初めて見る様な設備を体験できます


◆三ツ星級の自然堪能スポットを体感出来る中頓別町です。

海に面して居ないから~なんて、軽く「中頓別町のスポットを全制覇しなければ帰らない!」等と言うと、いつまでたっても帰る事が出来ないのではないでしょうか? それ程に自然を感じる事の出来るスポットが沢山ある中頓別町です。やっぱり鍾乳洞を見るならば「氷筍トレッキングツアー」に申し込んで、【氷の女王の居城】に訪れてみたいかな? でも…私としては【768】の数字が頭から離れませんけど…。