『花の浮島・礼文島』は、小さな島に楽しさが満タンに詰まってます

2月 19, 2022



ハートランドフェリー株式会社
(HeartLandFerry)

まずは礼文島・利尻島の説明の前に、この航路で運航されているフェリー会社は「ハートランドフェリー株式会社」と言い、利尻・礼文航路が「稚内⇔利尻島」「稚内⇔礼文島」「利尻島⇔礼文島」で、奥尻航路が「江差⇔奥尻島」「瀬棚⇔奥尻島」となっています。

「アマポーラ宗谷」
(利尻・礼文航路)

サイプリア宗谷、カランセ奥尻につづく島の花シリーズ第3弾のフェリー。船名は利尻島に自生する希少固有種の黄色い花「リシリヒナゲシ」にちなみ、ヒナゲシのスペイン語より命名。ヒナゲシの花言葉は「思いやり、いたわり。」本船はその心のまま皆様を島々へご案内します。

「ボレアース宗谷」
(利尻・礼文航路)

ギリシャ神話で「北風の神」を意味し、厳しさ・たくましさ・おおらかさを見せる宗谷の自然を創生している 特有の「北風」を表現。
お客様にくつろぎと安心感を与える心地よい「最北の風」を受けて健やかな航海をお約束できる希望の船出を念願して『ボレアース宗谷』と命名した。

サイブリア宗谷
(利尻・礼文航路)

礼文島にのみ生息するレブンアツモリソウにちなんで、アツモリソウの学名「CYPRIPEDIUM(サイプリペディウム)」に、国・地域名「IA」を合わせた造語で、花言葉は「君を忘れない」。

船体カラーは、コーポレートカラーの濃藍色と北海道の澄んだ空気と太陽が作り出す、鮮やかな朝焼け・夕焼けをイメージした「茜色(あかねいろ)」。

客室のインテリアコンセプト「心の旅」「大自然の優しさに目覚める旅」を基本テーマとしてデザインされた心地よい空間を提供する船として建造。

「カランセ奥尻」
(奥尻航路)

奥尻島に咲く可憐な薄紫の花、「オクシリエビネ」。レッドリスト登録のまぼろしのラン科の植物であり、花言葉は「誠実」。この花の学名「カランセ/Calanthe」より命名しました。島の花の学名より命名した船舶は、
サイプリア宗谷に続く第2弾です。
カランセは、ギリシャ語でカロス”美しい”、アントス”花”の2語から花姿に由来します。誠実に安全に、まぼろしの花咲く美しい奥尻島へみなさまをお迎えする「カランセ奥尻」が就航しました。


礼文島

それでは礼文島のご紹介をします。
「礼文島」の大きさは南北に約29km、東西に約8kmで、面積にして約82平方メートルの広さの島です。稚内市から西方面約60kmほどに位置します。東西の地形は対照的で、東海岸は丘陵性の地形が広がっています。西海岸には冬の間は偏西風が厳しく吹き付ける環境から断崖絶壁の連なる地形になっています。別名「花の浮島」と呼ばれている「礼文島」では、夏になると約300種類の高山植物が咲き乱れ「風光明媚な花の島」を見るために沢山の観光客が訪れる島です。また礼文水道を隔てて南東には利尻島を眺める事が出来ます。島名の由来はアイヌ語で「沖の・島」を表す「レプンシリ(repun-sir)」から来ていて、「レプン」に字を当てた名前です。日本最北と言うと、鼻差とも言える距離で宗谷岬に負けていますが、「有人島」としては「日本最北端」です。車での移動に関しては、東海岸・北部に関しては開けている事から、北部・東部・南部を繋ぐ島縦断車道が東海岸にはありますが、西海岸には車両が通行出来る道路はなく、林道のみがあります。

礼文島の東海岸南部、礼文島唯一の玄関口の「香深港」に到着

ご案内をしている内に、もうすぐ礼文島で唯一の玄関口となる『香深港』に到着するので、この「香深港」についてのお話も続けてしてしまいますね。
ここの港にはクルーズ船などの大型客船が接岸することが不可能なために、港外に投錨し、渡し舟を使ってやや北にある中央埠頭に上陸します。「礼文島」には「北海道礼文町」マスコットキャラクターの『あつもん』がいます。礼文島の住人や礼文島の観光客が大好きな「レブンアツモリソウの妖精」で心に幸せの種を持っているそうです。性格は優しく穏やかな「のんびり屋さん」で、とても可愛いキャラクターですよ。

香深港は「お出迎え」と「お見送り」の儀式で歓待してくれます

正式な儀式と決まっている訳ではないのですが、宿や観光バスなどの送迎で賑わう香深港では、フェリーが到着した時に『おかえりなさい』と、観光客に声をかけてくれます。「自宅に帰ってきたように気軽に礼文島に来て欲しい」と言った気持ちが込められていて、離島ブームのあった1970年代より始められ、港にも「お帰りなさい」という文字が大きく書かれています。そしてお見送りの際には『行ってらっしゃい』の声掛けをしてくれます。またシーズン中(6~9月)の、特に「香深⇒稚内行きの第一便」に関しては乗船客も多いために、凄い盛り上がったお見送りをしてくれます。民宿、ホテル等が、歌えや踊れと言った感じでテープの投げ入れ等までをして見送ってくれるなんて、とても感動しちゃいます。