心静かに湿原景観を楽しむ散策はメヌウショロ沼が一番!

2020年2月4日


利尻島の穴場の沼地『南浜湿原・メヌウショロ沼』
アイヌ語で「湧水池のある湾」と呼ばれている「メヌウショロ沼」です。この付近は「南浜湿原」になっていて、ここもまた利尻礼文サロベツ国立公園に指定されています。北海道の自然Spotなどの名前で比較的に多いのは、アイヌ語名から日本語名に代わっているスポットが多いですが、そんな中でもアイヌ語名で残されているメヌウショロ沼になります。このアイヌ語名の意味になって居る「湧水池のある湾」ですが、沼なのに「湾」と入っています。この理由は、当初この沼は火口湖としてあったのですが、縄文時代に海面が上がった事により入江となりました。その後海面が下がって陸地に取り残されたのが沼となり、現在のメヌウショロ沼となったそうです。そんなところから考察すると、縄文時代の入江(湾)と言う所からアイヌ語で命名されたと言う事は、縄文時代からメヌウショロと呼ばれていた沼なのかもしれませんね。


【利尻礼文サロベツ国立公園とは…】
山岳・湿原・海岸砂丘・お花畑・海食崖等と、様々な地形の景観を併せ持つ日本最北端に位置する国立公園です。利尻島を引き上げたとも言われ、利尻富士・利尻岳などとも呼ばれる利尻山はコニーデ型のまさに利尻富士と呼ばれるに相応しい美しい形状を兼ね揃えた、利尻礼文サロベツ国立公園のシンボル的な存在として聳え立っています。
礼文島に向かうと、レブンアツモリソウ・レブンウスユキソウ・レブンキンバイソウ・レブンソウ等と言った礼文島ならではの固有種(高山植物)を低地域で見る事が出来ます。
またサロベツ原野では、日本最大級とも言える泥炭地の上に広がる高層湿原がある事から、渡りの野鳥(ガン・カモなど)の中継地点の役割を果たしています。


利尻島にある沼ですが、中央に大きく聳える利尻山の存在感が大きい為に、その裾野に存在する沼は、利尻山とセットの様にも感じます。そんな事から、このメヌウショロ沼も他の2つの沼同様に水面には【逆さ利尻山】を映し出し、見る者の心を奪ってくれます。寧ろそこがこの利尻島にある沼の最大の魅力とも言えます。

昔は穴場的なスポットでしたが、最近では観光バス等の観光も増えてきました。ただ他の2つのオタドマリ沼や姫沼と比べると、多数の観光客がどっと押し寄せる事は少なめです。そんな事から南原湿原を巡る散策路も、静かに湿原の声を耳にしながら、ゆっくりとした気持ちで巡る事が出来ますので、とてもオススメのスポットになって居ます。日頃の雑踏に揉まれて疲れている心を癒すのにはBestSpotの「心の休憩所」とも言えるのではないでしょうか?

メヌウショロ沼の先遠くに目を向けると、利尻山の他にもいくつかの峰を目にする事が出来ます。この山々の名前には「ポン山」とついています。この「ポン山」とはアイヌ語で「小さな山」を意味しています。これは多分大きな利尻山の周りにある、沼が目印になる小さな山(メヌウショロポン山・オタドマリポン山など)として、名付けられたのではないでしょうか?


◆メヌウショロ沼では、心静かな時を味わう事が出来ます
昔と比べると観光バス等も立ち寄る事もあり、穴場感が減ったと言っても、大量の観光客が押し寄せるスポットでもありませんので、ゆっくりと時間を掛けて湿原の散策路を楽しむのには、とても適したメヌウショロ沼です。マイナスイオン満載の静かなメヌウショロ沼で、のんびりとした時を味わいに訪れてみて下さい。